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Text File  |  1996-11-19  |  25KB  |  798 lines
  1. Saneatsu Lite『實篤』取扱説明書
  2.  
  3.  
  4.  
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  9.  
  10.  
  11. Original Design : Takeshi "おはぎ" Ogura
  12. Icon Design : Satomi "ＣＯＣＯ" Nakano
  13. Program : Takeshi "OSTRA" Yoneki
  14. Copyright (C) 1996 Takeshi Yoneki / OSTRACISM CO.
  15. 原作：小倉 剛
  16. アイコンデザイン：中野 里美
  17. 作成：米木 武
  18. 著作：米木 武 / OSTRACISM CO. / 1996年
  19.  
  20. レポート宛先
  21. Nifty-Serve : GCC01675
  22.  
  23. 1996.03.28　初版
  24. 1996.03.31　NisusWriterからPascalWriteへ変更する。
  25. 1996.05.19　1.1
  26. 1996.10.17　1.5
  27.  
  28. １．はじめに
  29.  
  30. １．１．シェアウエア
  31.  
  32. 　「Saneatsu Lite / 實篤」はシェアウエアです。
  33. 　「實篤」を使って発生したいかなる問題も作成者は責任を持ちません。
  34. 　「實篤」をBBSで再配布する場合、配布後でかまいませんのでメールをお願いします。CD-ROMで再配布する場合、事前に作成者宛に報告をお願いします。通常めったなことでは再配布を拒否することはありません。また、CD-ROMに収録した場合、そのCD-ROMを１部送付してくださるようお願いします。ただし強制はいたしません。
  35.  
  36. 　「實篤」は単体ではフリーウエアです。ただし「GripGrop」1.0以降、「HUNDOSHI-EDIT（褌・エディット）」1.6以降との組み合わせによりシェアウエアとなります。
  37.  
  38. 　「Saneatsu Lite（實篤）」1.1以降
  39. 　「GripGrop」1.0以降
  40. 　「HUNDOSHI-EDIT（褌・エディット）」1.6以降
  41. 　これらのうち２本以上を常用する場合、合計４０００円となります。
  42.  
  43. 郵便振替
  44. 　口座番号：00110-9-583020
  45. 　名称　　：米木　武　（よねきたけし）
  46. 　振り込み用紙の通信欄にメールアドレスをお願いします。
  47.  
  48. 銀行振込
  49. 　銀行　　：第一勧業銀行　新宿西口支店
  50. 　店番号　：062
  51. 　口座番号：2121247
  52. 　名前　　：米木　武
  53. 　ｶﾀｶﾅ　　：ﾖﾈｷ ﾀｹｼ
  54. 　できましたら振り込み後に振り込んだ旨メールをください。その際振り込んだ日付を必ずご記入下さい。
  55.  
  56. ニフティサーブ・シェアウエア送金代行システム
  57. 　ニフティサーブの「シェアウエア送金代行システム，GO SWREG」で送金できます。
  58. 　シェアウエア番号は3250です。
  59. 　登録の都合上３本独立にシェアウエア番号がありますが、どれかひとつだけを使ってください。
  60.  
  61. １．２　概説
  62.  
  63. 　雑誌等での紹介記事は事実誤認だけは気をつけてください。「實篤」は茄子互換ですが、改造した「茄子」ではなく、独立した別プロダクトです。
  64.  
  65. 　「實篤」はニフティサーブのログをブラウズして、メールや発言を簡単におこなうためのソフトウエアです。ようするに「實篤」は茄子互換ログブラウザです。既に「茄子」または茄子互換ブラウザを使った経験があるならば、導入は簡単です。ただし、コマンドキーショートカットが違っている部分が多いので、メニューを確認してからお使い下さい。また、「實篤」では、ショートカットでコマンドキーを省略することはできません。
  66. 　「實篤」は外見も動作も「茄子」そっくりです。これは、1993年にニフティサーブ FMACPROフォーラムのライブラリに小倉さんによってアップされた「茄子」ソースを参照して作成されました。ただし、「茄子」との互換をとるための参照であり、実装方法は全く違っています。ほとんどのロジックは新たに組みました。専門的な表現をすれば、C++により完全にクラス化しています。そこが如実に動作速度と安定性の違いとなってあらわれています。
  67.  
  68. ２．利用環境について
  69.  
  70. 　「實篤」を利用するには、通信ソフトとログカッターが必要です。具体的には「ComNifty」でオートパイロットしたログファイルを元に「魔法のナイフ」＋「NIFTY-J.ぞーさん」で茄子形式のファイルへ展開することになります。「實篤」は茄子形式ファイルをブラウズします。
  71.  
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  80.  
  81.  
  82.  
  83. 　また「實篤」で指定するポストフォルダと「ComNifty」で指定するポストフォルダを同じにすると、「實篤」を使って書いたメールや発言、コメントを「ComNifty」が次のオートパイロット時に自動的に各フォーラム等にアップロードします。
  84.  
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  91.  
  92.  
  93. 　栞フォルダを設定すると栞機能が使えるようになります。ブックマーカと表現した方がわかりやすいでしょうか？　現在選択されているフォーラムの栞がメニューから選択できるようになり、その発言への移動ができるようになります。
  94. 　栞ファイルのダブルクリックや實篤アイコンへのドラッグ＆ドロップでも栞として機能します。
  95.  
  96.  
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  98.  
  99.  
  100.  
  101.  
  102. 　他のエディタを使うように指定すると発言やメールを希望するエディタで書くことができるようになります。この場合いったん発言やメールのファイルはポストに保存されますので、取り消したいときはポストフォルダから削除してください。
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  112.  
  113. 　検索機能は「GripGrop」という検索アプリケーションが必要です。「實篤」の検索コマンドはログファイル（会議室に相当）を指定して「GripGrop」の起動をしています。「GripGrop」の検索結果をダブルクリックすると該当発言やメールが實篤で表示されます。
  114.  
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  120.  
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  124. 　他のフォルダやメディアなどに保存したログやログフォルダを實篤アイコンにドラッグ＆ドロップすると、それを開きます。起動時のみでなくいつでもできます。ドラッグ＆ドロップで指定したログフォルダは一時的なものとみなされ初期設定ファイルには記録されません。
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  131.  
  132.  
  133. ３．バグレポートについて
  134.  
  135. 　「實篤」作成にはC++を使って防衛的プログラミングを実践していますが、全く問題がないなどとはいいきれません。また、ニフティサーブの仕様における作成者の勘違いもあるかもしれません。「實篤」の動作上の不具合が発見されたならば、ニフティサーブFMACPROフォーラムのDebug Folder会議室または作成者の米木宛のメールにてレポートをお願いします。
  136. 　「實篤」は高機能化ではなく高安定化を目標のひとつにしています。
  137.  
  138. ４．機能・特徴・制限
  139.  
  140. オリジナル「茄子」より引き継いだ機能
  141. 　ａ．コメントチェインにそって閲覧できます。
  142. 　ｂ．読んでない発言のみ読むことができます。
  143. 　ｃ．既に読んだ発言も適当な期間保存され、参照できます。
  144. 　ｄ．指定した期間たった古い発言は半自動的に削除されます。
  145.  
  146. 「實篤」の特徴
  147. 　ｅ．既存の「茄子」または茄子互換ブラウザに比べ、格段に安定しています。
  148. 　ｆ．既存の「茄子」または茄子互換ブラウザに比べ、格段に起動が速いです。
  149. 　ｇ．発言書込みの内蔵エディタでTSMTEによるインラインに対応しています。
  150. 　ｈ．発言やメールのエディットに外部エディタを使えます。
  151. 　ｉ．栞機能で発言を記憶させることができます。
  152. 　ｊ．高速テキスト検索ツールGripGropと連携動作できます。
  153. 　ｋ．徹底的ににシンプルです。
  154. 　ｌ．アップルスクリプトでコントロールできます。
  155.  
  156. 制限
  157. 　ブラウザと内蔵エディタはいわゆる32KByte制限を持ちます。
  158.  
  159. ５．開発環境
  160.  
  161. 　Macintosh IIcx + DayStar PowerCache 030 50MHz
  162. 　漢字Talk 7.5.3 + MODE32
  163. 　PowerMacintosh 6100/60AV
  164. 　漢字Talk 7.5.3
  165. 　CodeWarrior 10 Gold / C++
  166. 　ResEdit 2.1.3
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  177. ６．動作環境
  178.  
  179. 　Macintosh Plus以降 + 漢字Talk 6.0.7以降
  180. 　TSMTE（インライン追加機能）は1.3以降を推奨します。
  181. 　ことえりは1.1以降を推奨します。
  182. 　ぜひアップルスクリプトを使いましょう。
  183.  
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  190.  
  191.  
  192. ７．ブラウズウィンドウ
  193.  
  194. 　最上段は左からBBS、フォーラム、会議室のポップアップメニューです。これらのメニューから目的の場所を指定します。
  195. 　その右にあるボタンはタイトル一覧ズームボックスです。一覧の行数を標準状態とユーザ状態で切り替えます。
  196. 　ポップアップメニューの下がタイトル一覧です。一覧をクリックすると、そのタイトルの発言本文ががさらに下に表示されます。
  197. 　タイトル一覧と発言本文の各スクロールバーの間がタイトル一覧グローバーです。タイトル一覧の行数を変更できます。
  198. 　こんなところ読む人いるのかいな。
  199.  
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  218.  
  219. ８．メニュー
  220.  
  221. ８．１．ファイル
  222.  
  223. 新規
  224. 　新しくエディタを開きます。これは単なるエディタです。ポスト向け文書ではありません。
  225. 　ポスト向け文書とは、「實篤」のコントロールメニューのコマンドで作成した発言やコメントやメールおよび、ポストフォルダから開いた文書です。ポスト向け文書は保存するとき文末に「/POST」がなかったら「/POST」が挿入されます。
  226.  
  227. 開く...
  228. 　ログファイル・ログフォルダ・栞・テキストを開きます。
  229. 　テキストをポストフォルダから開いた場合ポスト向け文書と判断します。
  230. 　ログファイル・ログフォルダを開いた場合は、それを一時的にブラウズすることになります。設定ファイルには記録されません。ログフォルダはBBSレベルでも有効です。ログフォルダとBBSフォルダの識別はサブフォルダを含むかどうかで判断しています。
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  248. ポストから開く
  249. 　「實篤」を起動している間に作成して閉じたメールや書込みを開きます。
  250.  
  251. 閉じる...
  252. 　エディタ文書を閉じます。ポスト向け文書は文末に「/POST」がなかったら「/POST」が挿入されます。
  253.  
  254. 保存
  255. 　エディタ文書を保存します。ポスト向け文書は文末に「/POST」がなかったら「/POST」が挿入されます。
  256.  
  257. 新規保存
  258. 　エディタ文書が最前面の場合、その文書に名前をつけて保存します。ポスト向け文書は文末に「/POST」がなかったら「/POST」が挿入されます。
  259. 　ブラウザ画面が最前面の場合、現在選択されているタイトルの文書を名前をつけて保存します。複数選択されている場合、全部を１文書に保存します。これはタイトル並び順に保存されます。
  260.  
  261. 削除して終了...
  262. 　現在選択されているBBS（ポップアップメニューの左端相当）について、削除設定にもとづいて削除処理をおこなった後で終了します。
  263.  
  264. 終了
  265. 　終了します。
  266.  
  267. ８．２．編集
  268.  
  269. すべてのタイトルを選択する
  270. 　現在の会議室のタイトル全部を選択します。
  271.  
  272. すべてのタイトルを選択解除する
  273. 　現在の会議室のタイトル全部を選択解除します。
  274.  
  275. 検索...
  276. 　「GripGrop」を起動して、現在のログファイル（会議室に相当）の検索をします。検索後「GripGrop」の検索結果をダブルクリックすると該当発言やメールが「實篤」で表示されます。詳しくは「GripGrop」の取扱説明書を参照してください。
  277.  
  278. ８．３．オプション
  279.  
  280. 発言のリソース情報...
  281. 　現在ブラウズしている発言のリソース情報を変更できます。
  282. 　どういう影響があるのかの詳細は、後述の「１０．茄子形式ログファイルについて」を参照してください。
  283.  
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  297.  
  298. 発言番号
  299. 　発言の番号です。
  300. コメント先
  301. 　発言のコメント先です。
  302. 日付
  303. 　発言のアップされた日付です。
  304. ID
  305. 　発言者のIDです。
  306. ハンドル
  307. 　発言者のハンドルです。
  308. タイトル
  309. 　発言タイトル（サブジェクト）です。
  310. ファイル位置
  311. 　発言本文のファイル上の開始位置です。これを不用意に変更すると表示が正常に行われなくなります。
  312. マーク
  313. 　発言属性のマークです。既読、削除、保護を設定できます。
  314.  
  315. 会議室の削除情報...
  316. 　現在選択している会議室の削除情報とリソース情報を変更できます。
  317. 　どういう影響があるのかの詳細は、後述の「１０．茄子形式ログファイルについて」を参照してください。
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  336.  
  337. 経過時間による削除
  338. 　指定した日付を経過した既読発言を削除する。
  339. 読んでないメッセージも削除する
  340. 　指定した日付を経過した既読・未読発言を削除する。
  341. 一度読んだメッセージは全て削除する
  342. 　日付によらず既読発言は削除する。
  343. 以下の項目は不用意に変更すると情報の関係が崩れます。ご注意ください。
  344. 未読発言数
  345. 　ファイルに入っている未読発言数です。
  346. 最大発言数
  347. 　ファイルに最大入れられる発言数です。
  348. 発言数
  349. 　ファイルに入っている発言数です。
  350. メッセージ追加可能
  351. 　ログカッターがファイルにメッセージが追加可能かどうか判断するフラグです。
  352. 会議室名
  353. 　ファイルの会議室名です。
  354.  
  355. フォルダ設定...
  356. 　ログフォルダとポストフォルダと栞フォルダとスクリプトフォルダを設定します。
  357. 　ログフォルダとはログカッターで作成された茄子形式ファイルのあるフォルダの２階層上のフォルダのことです。１階層上のフォルダはBBSフォルダとされ、「實篤」の最左端のポップアップメニューで選択できます。
  358. 　ポストフォルダとはユーザが発信するファイルを置くフォルダです。
  359. 　フォルダの設定はパスの入力で行います。「實篤」の入っているフォルダと同じフォルダにあるときは
  360.     :Log
  361. というように指定します（相対パス）。相対パスは":"で始まります。":"はフォルダの区切り記号（ディレクトリセパレータ）です。
  362. 絶対パスで指定するときは
  363.     USER:Term:Post
  364. というように指定します。先頭はボリューム名（ハードディスク名）から始まります。
  365. 　フォルダ設定は設定後「實篤」の再起動をすると有効になります。
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  379. 　どのフォルダもSelectボタンでフォルダ設定のファイルダイアログを呼び出せます。目的のフォルダを選択状態にして下のフォルダ名のボタンを押してください。
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  397. ウィンドウ設定...
  398. 　ブラウザとエディタのウィンドウサイズに関して設定します。
  399. 現在のサイズを記録
  400. 　現在のウィンドウサイズと位置を記録します。記録したサイズと位置はチェックボックスでの設定でそれぞれ有効になります。 
  401. 設定サイズでウィンドウを開く
  402. 　設定したウィンドウサイズと位置で開きます。
  403. 設定サイズにズームする
  404. 　設定したウィンドウサイズと位置にズームします。
  405.  
  406. エディタ設定...
  407. 　発言やメール向けのエディタに関して設定します。
  408. テキストのクリエータ
  409. 　「實篤」で作成するテキストファイルのクリエータを設定します。
  410. ファイル終端
  411. 　ポストに入れるファイル（発言・コメント・メール）の最後に自動的に挿入する文字列を設定します。
  412. TSMインラインを使わない
  413. 　TSMTE（インライン追加機能）によるインラインを無効にするかどうか選択します。
  414. 他のエディタを使う
  415. 　発言やメール向けのエディタを内蔵でなく外部にします、
  416. エディタ起動時にファイル名を変更する
  417. 　外部エディタ起動時にファイル名を設定するダイアログを出します。
  418.  
  419. その他の設定...
  420. 　その他もろもろの設定をします。
  421. ハンドル名
  422. 　ご自分のハンドル名を設定します。これはホームパーティーの発言タイトルに使います。
  423. ポップアップタイトル幅
  424. 　ポップアップメニューのタイトル幅を設定します。
  425. 先頭に置くBBS名
  426. 　BBSメニュー（左端のポップアップ）の先頭に置くBBSの名前を設定します。
  427. 先頭に置くフォーラム名
  428. 　フォーラムメニュー（真ん中のポップアップ）の先頭に置くフォーラムの名前を設定します。これはスペースで始まる名前の後になります。
  429. タイトル一覧の行数
  430. 　起動時のタイトルリストの行数を設定します。
  431. ログの削除処理のときに栞ファイルを削除する
  432. 　「削除して終了」コマンドの実行時にそのBBSに対応するすべての栞ファイルを削除します。
  433. 削除処理でログのクリエータを変更しない
  434. 　「削除して終了」コマンドでの削除処理は、削除対象となってかつ実際に削除する発言やメールが含まれているログファイルを「實篤」のクリエータに変更しています。
  435. 　本来これで問題が発生することはないのですが、「實篤」で削除処理対象となったログファイルは「茄子Ｒ0.3β」以降では認識しなくなります。そこで併用しているユーザの便宜のため、このオプションを用意しました。
  436. HPコメントのヘッダに発言番号を付ける
  437. 　ホームパーティ発言へのコメントのヘッダに、「NIFTY-J.ぞーさん」がコメントリンクを認識できる形でリンク発言番号を付加します。
  438. AppleEventをdebug.logに記録する
  439. 　デバッグ向けスイッチです。
  440.  
  441. フォント
  442. 　ブラウザとエディタ独立に表示フォントを選びます。
  443.  
  444. サイズ
  445. 　ブラウザとエディタ独立に表示フォントのサイズを選びます。
  446.  
  447. ８．４．コントロール
  448.  
  449. コメントチェイン表示
  450. 　発言タイトルをコメントチェイン（リンク）順に表示します。
  451.  
  452. 発言番号順表示
  453. 　発言タイトルを発言番号順に表示します。
  454.  
  455. コメントする
  456. 　現在表示している発言に対してのコメント向けエディタを開きます。
  457. 　文書の先頭に
  458.     SUBJ:Re:元のタイトル
  459. というサブジェクト（タイトル）が付きます。サブジェクトは自由に変更してかまいません。
  460. 　保存時、自動的に文末に「/POST」が追加されます。
  461.  
  462. 発言する
  463. 　現在表示している会議室対しての新たな発言向けエディタを開きます。
  464. 　文書の先頭に
  465.     SUBJ:
  466. というサブジェクトが付きます。ここにサブジェクトを入れてください。
  467. 　保存時、自動的に文末に「/POST」が追加されます。
  468.  
  469. メールを出す
  470. 　現在表示しているメールに対してのメール向けエディタを開きます。
  471. 　文書の先頭に
  472.     To:相手のID
  473.     SUBJ:Re:元のタイトル
  474. という宛先とサブジェクトが付きます。宛先とサブジェクトは自由に変更してかまいません。新規にメールを出すときは変更せざるをえません。
  475. 　保存時、自動的に文末に「/POST」が追加されます。
  476.  
  477. 発言を削除から保護する
  478. 　現在選択しているタイトル（複数可）に削除から保護のマーキングをします。
  479. 　保護マークされているタイトルは一覧に「*」マークが付きます。
  480.  
  481. 発言を削除対象にする
  482. 　現在選択しているタイトル（複数可）に削除のマーキングをします。
  483. 　削除マークされているタイトルは一覧に「D」マークが付きます。
  484.  
  485. 保護、削除指定の解除
  486. 　現在選択しているタイトル（複数可）のマーキングをはずします。
  487.  
  488. 発言を未読にする
  489. 　現在選択しているタイトル（複数可）を未読にします。
  490. 　未読のタイトルは「[]」を使っています。
  491.  
  492. 発言を既読にする
  493. 　現在選択しているタイトル（複数可）を既読にします。
  494. 　既読のタイトルは「()」を使っています。
  495.  
  496. 栞 - この発言に栞をはさむ
  497. 　現在表示されている発言に栞をはさみます。栞フォルダに該当するBBSのフォルダが自動的に用意され、そこに発言やメールごとに栞ファイルが作成されます。
  498. 　栞ファイルはディスク上の位置やファイル名に依存しない情報を持っています。位置やファイル名を変更しても、栞ファイルのダブルクリックで該当発言が表示されます。ディスク上の位置やファイル名は「實篤」がメニュー表示するために使われます。
  499.  
  500. 栞 - <フォーラム名>の栞をすべて削除する
  501. 　現在のフォーラムの栞ファイルをすべて削除します。
  502.  
  503. 栞 - <発言番号> + <ハンドル名> + <タイトル>
  504. 　該当発言を表示します。
  505.  
  506. コメント先を表示
  507. 　現在表示されている発言のコメント先発言を表示します。
  508.  
  509. ヒストリー - <発言番号> + <ハンドル名> + <タイトル>
  510. 　ブラウズしていった最近８つまでの発言を表示します。
  511.  
  512. ８．５．ウィンドウ
  513.  
  514. 次のウィンドウ
  515. 　ウィンドウメニュー順にブラウザとエディタウィンドウを選択します。
  516.  
  517. ８．６．スクリプト
  518.  
  519. 　スクリプトアイコンのメニューにはフォルダ設定...で指定したスクリプトフォルダに入っているアップルスクリプトのスクリプトファイルが一覧表示されます。選択されたスクリプトは實篤が実行します。
  520. 　實篤はまだ完全にではありませんがアップルスクリプト対応になっていますので、ちょっとした付加機能をスクリプトで記述できます。
  521. 　スクリプトのファイル名の最後に「/」＋英数文字を加えることで、コマンドキーショートカットになります。
  522. 　以下はデフォルトで付属しているスクリプトです。
  523.  
  524. このハンドルの発言を選択
  525. 　選択されている会議室内で同じハンドルの発言を全部選択します。
  526.  
  527. シグニチャ挿入
  528. 　スクリプトフォルダに入っている「Signature」ファイルの内容を最前面のエディタウィンドウへ挿入します。このスクリプトは日時も挿入します。これは例ですのでカスタマイズしてお使いください。
  529. 　Command-2のショートカットになっています。
  530.  
  531. タイトル一覧
  532. 　新しいエディタウィンドウを開き、現在選択されている会議室の発言タイトルの一覧しを作成します。
  533.  
  534. ポストを開く
  535. 　ファインダでポストフォルダを開きます。
  536.  
  537. 本文の引用
  538. 　ブラウズウィンドウの本文全体を最前面のエディタウィンドウへ引用符付きでコピーします。引用符の変更などカスタマイズしてお使いください。
  539. 　Command-1のショートカットになっています。
  540.  
  541. ９．キーボードでの動作
  542.  
  543. スペース
  544. 　現在の発言が未読ならページを進めます。
  545. 　ページが終わったら次の未読発言を表示します。
  546. 　未読は既読にします。
  547. シフト＋スペース
  548. 　前の発言を表示します。
  549. オプション＋スペース
  550. 　ページを進めます。ページが終わったら次の発言を表示します。
  551. 　未読は既読にします。
  552. コントロール＋スペース
  553. 　ページを進めます。ページが終わったら次の発言を表示します。
  554. 　未読は既読にします。
  555. デリート（バックスペース）
  556. 　ページを戻します。
  557. リターン
  558. 　次の未読発言を表示します。
  559. 　未読は既読にします。
  560. タブ
  561. 　次の未読発言を表示します。
  562. 　未読は既読にします。
  563. ↓矢印
  564. 　次の発言を表示します。
  565. ↑矢印
  566. 　前の発言を表示します。
  567. →矢印
  568. 　ページを進めます。
  569. ←矢印
  570. 　ページを戻します。
  571. クリア
  572. 　ウィンドウメニュー順にブラウザとエディタウィンドウを選択します。
  573.  
  574. １０．茄子形式ログファイルについて
  575.  
  576. 　「實篤」がブラウズの対象とする茄子形式ログファイルは、フォルダ設定...で設定したログフォルダにBBSフォルダを用意して、その中に入ることになります。茄子形式ログファイル１つには会議室１つが対応します。フォーラムはファイル名で分類されます。
  577.  
  578.  
  579.  
  580.  
  581.  
  582.  
  583.  
  584.  
  585.  
  586.  
  587.  
  588.  
  589.  
  590.  
  591.  
  592.  
  593. 　茄子形式ログファイルには会議室情報や削除情報のリソースと発言のインデックスのリソースが付いています。ログカッター（「魔法のナイフ」等）の役割は、さまざまなフォーラムの発言の混在したログから会議室単位に発言を分類してインデックスを振る点にあります。
  594. 　ログを解釈する機能は「實篤」には入ってませんので、ニフティサーブ以外のBBSのログも、適切なログカッターさえあればブラウズできるということです。ログである必然性すらありません。
  595. 　ただし、「實篤」にはメールや発言を書く機能があるため、この点に限っていえばニフティサーブ専用です。現実には「ComNifty」専用といえるでしょう。
  596.  
  597. 　茄子形式ファイルには以下の４つのリソースが付いています。
  598. 　ａ．'INDX' ID 128
  599. 　ｂ．'Parm' ID 129
  600. 　ｃ．'Parm' ID 130
  601. 　ｄ．'Parm' ID 131
  602.  
  603. １０．１．'INDX' ID 128
  604.  
  605. 　'INDX'ID 128のリソースは発言のインデックス情報の入ったリソースです。固定サイズのレコードが発言数個分入っています。結果的に単純な方法（ResEdit等）ではアクセスできませんし、レコード数をリソースのサイズの割り算で得るという原始的な方法が必要です。あまりエレガントとはいえません。
  606.  
  607. 'INDX'リソースの１レコード
  608. 104(0x68)Byte
  609.  
  610. typedef struct {
  611.     long filePos;
  612.     unsigned short messageNum;
  613.     unsigned short responseTo;
  614.     DateTimeRec date;
  615.     char id[10];
  616.     char handle[20];
  617.     char title[50];
  618.     short mark;
  619. } INDXRecord;
  620.  
  621. filePos
  622. 　発言本文のファイル上の開始位置です。本文サイズはこのインデックス情報にはないので、次のレコードの開始位置との引き算が必要です。また、最終レコードの場合は、ファイルサイズとの引き算が必要です。非常に原始的です。
  623. messageNum
  624. 　発言番号です。
  625. responseTo;
  626. 　コメント先発言番号です。
  627. date
  628. 　日付です。これは削除の判断ロジックで使います。
  629. id
  630. 　発言者のIDです。10バイトのＣ文字列です。9バイトまで使ってNULLターミネートしたほうが良いでしょう。「實篤」は10バイトフルに使っても問題ありませんが、他のツール（他の茄子互換ブラウザ等）がどう動作するかは保証できません。オリジナル「茄子」では9バイトまでにしないと誤動作します。発言のリソース情報...のダイアログで変更した場合9バイトまでが有効になります。handleとtitleも長さは違いますが同様です。
  631. handle
  632. 　発言者のハンドルです。
  633. title
  634. 　発言タイトル（サブジェクト）です。
  635. mark
  636. 　発言属性のマークです。以下がマスクビットです。
  637. 　　既読　1
  638. 　　保護　2
  639. 　　削除　4
  640. 　保護と削除のビットは同時に立ててはいけません。これは削除の判断ロジックで使います。
  641.  
  642. １０．２．'Parm' ID 129
  643.  
  644. 　'Parm' ID 129のリソースは不定長の会議室名です。オリジナル「茄子」ではNULLターミネートした100バイトまでのＣ文字列となっています。'INDX' ID 128のID等と同じように99バイトまでと考えた方が良いでしょう。「實篤」は長さの制限を設けていませんし、NULLターミネートも必要ありません。ただし、繰り返しますが他のツールがどう動作するかは保証できません。よって、「實篤」はリソース変更時にNULLターミネートした99バイトまでの文字列を格納します。
  645.  
  646. １０．３．'Parm' ID 130
  647.  
  648. 　'Parm' ID 130は各種カウント値が入っています。
  649.  
  650. typedef struct {
  651.     short notReadCount;
  652.     short maxCount;
  653.     short messageCount;
  654.     short writeEnable;
  655. } Parm130Record;
  656.  
  657. notReadCount
  658. 　入っている未読発言数です。「實篤」では次の未読発言の検索（スペースバーを押したときなど）で使います。
  659. maxCount
  660. 　最大入れられる発言数です。これは通常512固定のようです。「實篤」はこの値を使いませんし、この値がどのようになっていても関知しません。512発言の制限があってもファイルサイズはメガ単位になってしまうので、これはこれでいいでしょう。
  661. messageCount
  662. 　入っている発言数です。'INDX' ID 128のレコード数になりますが、この値を信用するのは危険なので「實篤」では使っていません。ただし、リソース変更時（発言のマーキングを含みます）には正しい値を入れます。
  663. writeEnable
  664. 　このファイルが書込み可能かどうかのフラグです。
  665. 　可　　1
  666. 　不可　0
  667. 　「實篤」はこの値は使っていません。主にログカッターが使います。
  668.  
  669. １０．４．'Parm' ID 131
  670.  
  671. 　'Parm' ID 131のリソースは削除ルールが入っています。
  672.  
  673. typedef struct {
  674.     short time;
  675.     short flag;
  676. } Parm131Record;
  677.  
  678. time
  679. 　削除するための経過日数です。
  680. flag
  681. 　削除ルールのフラグです。以下がマスクビットです。
  682. 　　経過時間による削除をする　　　　　　　　　　　　1
  683. 　　読んでないメッセージも経過時間によって削除する　2
  684. 　　一度読んだメッセージは全て削除する　　　　　　　4
  685.  
  686. １０．５．茄子形式ファイルのネーミングルール
  687.  
  688. 　茄子形式ファイルは一定の形式の名前である必要があります。
  689. 　"#" + <フォーラム名> + "-" + <会議室番号> + "(" + <セクション番号> + ")"
  690. 　フォーラム名には"#"、"-"、"("、")"を含んではいけません。
  691. 　セクション番号は001から始まります。ファイルが512発言になったらセクション番号をインクリメントして新しいファイルを作るようになっています。
  692. 　会議室番号とセクション番号は0詰めされた3桁の10進数でなくてはなりません。
  693. 　ホームパーティファイルの<フォーラム名>は<"HP"または"HP_"> + <ID>となります。オリジナル茄子では"HP"のみが許されていました。このネーミングはプライベートフォーラムとぶつかる可能性があるので、"HP_"を提唱したいと思います。
  694. 　パティオファイルの<フォーラム名>は"PT_" + <ID>です。
  695.  
  696. １１．発言・コメント・メールファイルのネーミングルール
  697.  
  698. 　発言・コメント・メールファイルのネーミングルールを以下に述べます。
  699.  
  700. １１．１．発言ファイル
  701.  
  702. フォーラムへの発言
  703. 　<フォーラム名> + "-" + <会議室番号>
  704. 　同じファイル名のファイルがあったら
  705. 　<フォーラム名 >+ "-" + <会議室番号> + "-" + <70000以降の数字>
  706.  
  707. ホームパーティへの発言
  708. 　「HP」または「HP_」で始まっているフォーラム名はホームパーティと解釈されます。
  709. 　<先頭の「HP」または「HP_」を除いたフォーラム名 >+ "-" + <1以降の数字>
  710.  
  711. パティオへの発言
  712. 　「PT_」で始まっているフォーラム名はパティオと解釈されます。
  713. 　<先頭の「PT_」を除いたフォーラム名 >+ "-1-" + <1以降の数字>
  714.  
  715. １１．２．コメントファイル
  716.  
  717. フォーラム発言へのコメント
  718. 　<フォーラム名 >+ "-" + <会議室番号> + "-" + <発言番号>
  719. 　同じファイル名のファイルがあったら
  720. 　<フォーラム名> + "-" + <会議室番号> + "-" + <発言番号> + "-" + <"a"〜"z">
  721.  
  722. ホームパーティ発言へのコメント
  723. 　ホームパーティ発言のルールと同じです。
  724.  
  725. パティオ発言へのコメント
  726. 　<フォーラム名 >+ "-1-" + <発言番号>
  727. 　同じファイル名のファイルがあったら
  728. 　<フォーラム名> + "-1-" + <発言番号> + "-" + <"a"〜"z">
  729.  
  730. １１．３．メールファイル
  731.  
  732. 　"MAIL" + <0以降の数字>
  733. 　メールへの発言やコメントはすべてメールになります。
  734.  
  735. １２．栞ファイルについて
  736.  
  737. 　栞ファイルは元々私が「ブックマーク機能が必要だなぁ」と考えていたことと、掲示板スタックの作者である新田さん（GCC02661）の「発言を特定するデータをテキストで出せると嬉しいんだけど」というニーズが合致したことで実装されました。
  738. 　こういったデータは他にも何かアイディアしだいで使いようがあると思えますので、以下に仕様を述べます。ご活用ください。
  739.  
  740. １２．１．ディレクトリ構成
  741.  
  742. 　栞ファイルは「この発言に栞をはさむ」コマンドの実行時にフォルダ設定...で指定した栞フォルダの中にログフォルダ内のBBSフォルダと同じ名前のディレクトリを用意して、そこに保存されます。
  743.  
  744.  
  745.  
  746.  
  747.  
  748.  
  749.  
  750. １２．２．ネーミングルール
  751.  
  752. 具体例でいうと
  753. 　@FMACPRO-011(005)-15
  754. が基本です。ログファイルの"#"を"@"にして、後ろに発言番号を付加します。
  755. 発言番号が0の場合があるので、そういうものは
  756. 　@MAIL-001(001)-0-1
  757. といった形になります。発言番号の後に単純に順序数を付け加えます。
  758. 　實篤は指定されたディレクトリ位置にあるネーミングルールに適合したファイルのみメニューに表示します。
  759. 　ただし、発言検索は栞ファイルのディレクトリ位置や名前に依存しないように作ってあるので、栞ファイルの位置や名前を変更してもファインダ上でのダブルクリックで対応する発言が表示されます。
  760.  
  761. 　"@" + <フォーラム名> + "-" + <会議室番号> + "(" + <セクション番号> + ")" + "-" + <発言番号>
  762. または
  763. 　"@" + <フォーラム名> + "-" + <会議室番号> + "(" + <セクション番号> + ")" + "-0-" + <順序数>
  764.  
  765. １２．３．ファイル内容
  766.  
  767. 具体例でいうと
  768. ----------
  769. MARKFILE
  770. NIFTY-J
  771. #FMACPRO-011(005)
  772. 15, 0, 1996/02/11, 1, 1256
  773. GCC01675
  774. OSTRA
  775. 参加表明
  776. ----------
  777.  
  778. 内容は
  779. ----------
  780. MARKFILE（固定文字列）
  781. BBS名
  782. ログファイル名
  783. 発言番号, リンク先, 年月日, 既読等フラグ, 本文サイズ
  784. ID
  785. ハンドル
  786. タイトル
  787. ----------
  788. となります。
  789.  
  790. １２．４．ファイルの属性
  791.  
  792. 　「實篤」が作成する栞ファイルは以下のクリエータとファイルタイプを持ちます。ただし「實篤」ではクリエータのチェックは行っていないので、別のクリエータの栞ファイルでも内容が正しければ實篤アイコンへのドラッグ＆ドロップで該当発言が表示されます。
  793.  
  794. クリエータ: 'HunB'
  795. ファイルタイプ: 'Mark'
  796.  
  797. (P)1996 OSTRACISM CO. System Technology Development
  798.